学校と家の中間あたりに、まっすぐのびて美しいrue de varenneという道がある。
実は先日、初めて踏破してみたりして、ふと歩きながら、Russian Dolls(Les poupées russes)の1シーンを思い出した。
これはフランス人学生のスペイン留学の1年を描いたSpanish Apartment(l'Auberge espagnole)の連作で、主人公たちが大人になった姿を描いたもの。(主人公のXavierは最後にEU官僚の道を捨てて、物書きになろうとするのです。)そういえば2年生くらいだったかな?周りの友達がみんなこれを見ていて、どっちが好きか、という話になったものです。私は断然Spanish Apartmentの方が好きだったんだけど、「Russian Dollsには本気が感じられる」と言ってる子もいたなぁ。と思い返す。
Xavierがサンクトペテルブルグの完璧に対照な町並みを歩きながら、「完璧なもの」を追い求めることの意義を問うシーン。
飛躍しますが、ここ1年間はいろいろな既存の定義を根幹から問い直す機会がたくさんありました。
完璧で隙がなくて広く享受されている既存の概念を解体して、批判的な考察を通じて、新しい角度から新しい光を照らす。そしてまた完全ではないけれど答えを探す。そんな作業をする機会がたくさんあったな、と。きれいに割り切れる説明を鵜呑みにするのでなく、複雑かつ矛盾を多く孕む、魑魅魍魎とも言える現実をつぶさに見つめて、そしてそれに自分なりに切り込む、そんな姿勢がほんの少しはできたかな。
「完璧」には幻想がつきまとうもの。「完璧」を愛するのでなく、「完璧」を常に問いなおしていければ。自分の理想もそういうプロセスの中で、解体され、再構築され、確固たる何かになるのかも。
そう感じさせられた1年でした。
と、そんなことをぼやっと考えながら、22時過ぎなのに夕暮れに染まるパリを歩いていたわけでした。
Russian Dollsは色々な本気、がつまっているんだけど、perfectionとimperfectionの対比というのも一つのテーマなのかな。
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あと1月弱で帰国します。
帰国、とは言うものの、やはり新しい環境にまた飛び込むわけで、自分の様々な価値観もまた揺れるのかもしれない。正直少し怖くもあるけど、楽しみでもある。
携帯が半分に割れかけたのですが、まだ使えるみたいです。
去年もこれくらいの季節に一個割ったのを思い出しましたw
8か月、テレビなしの生活をして
14 年前