フランス語、相変わらず崩壊中^^
基礎が泥のように抜けているのです。
Espace mondial(英語だとglobal spaceかな?)の授業での一幕。
さきちゃんも去年取っていた授業で、とにかく先生がカリスマ性に溢れています。
3回目の授業はrégionalisationについて。
地域的国際機構について、特にEUを最も地域統合が進んだ例として語るとき、国家のアイデンティティーと地域のアイデンティティーとの関係性(葛藤?)については避けて通れない。
900番並みの大きな教室で、先生が各国のアイデンティティーに関する統計を読み上げた後、突然、
「この教室には、もちろんヨーロッパ出身の人が多いでしょう。」
(恐らく、半分以上はフランス人。残りの留学生もドイツを筆頭にヨーロッパ出身者は当然の如く多数。ドイツ人の次に多いのはアメリカ人らしいけど。)
「自分が第一義的に、ヨーロッパ人だと感じる人、手を挙げて」
ばらばらと手を挙げる人が。あちらこちらに。
「出身国のアイデンティティーを一義的に持っている人」
やはり圧倒的多数!!!フランス人が多いのもあるのかもしれないけれど。
「では、自分の出身地域のアイデンティティーを一義的に持ってる人は?」
2・3人が手を挙げる。
「君はどこ出身?」
フランス人の男の子が、
「ブルターニュです^^」
というと、周りがどっと沸いて、みんな拍手。
もちろん国家の枠組みが根強いことに変わりはないけれど、一定数の人が「ヨーロッパ人」アイデンティティーを持ってるわけですね。
日本の教室で同じアンケートをとったら、まあ結果は明白でしょう。
海外で暮らしていると、他と自分を区別するときにアジア人というカテゴリーを頻繁に用いる、用いられるからか、アジア人アイデンティティーが鮮明になる。というか浮き上がってくる。
アジアで暮らしていて「アジア人」と感じている人はいるのかな。originが複雑な人はもしかしたらそう感じてるかもしれないけれど。
アジア地域の観念そのものが、内側からの統合の意思によってつくられたものというより、恣意的なカテゴリーである側面が強いのでしょうか。
「現代アジアの挑戦」の授業では、アジア諸国と欧米との関係性がテーマになった際、アジア地域の多様性が捨象されて「アジアの国々」としてひとくくりに語られていたことにも若干違和感を覚えました。
ブルターニュといえば、本当に地域アイデンティティーが強いらしく、最近友達になったブルターニュ出身のアメリちゃんは、出身地域の文化についてかなーり熱く語ってくれます。歴史的に独特のケルト系の文化が形成された土地なのです。
troisième année à l'étrangerの制度(SCPOの正規の学生は三年次に必ず留学、もしくは政府、国際機関・企業でインターンをすることが義務付けられているという制度!東大もちょっとは見習った方が・・・これについてはまた別の機会に)で来年日本に留学したい彼女から、
「日本には、地域ごとにこういう差異はないの?」
と聞かれたので、「関西人」の存在をお伝えしておきました^^
ちなみに彼女によると、パリで生まれ育った人々はprétentieux(鼻もちならないかんじw)らしい。そういう傾向があるのわからなくもないような・・・?笑 エレンとか、とても気さくだけどね^^
東京で生まれ育った人はどうなんでしょうw自分ではわからない・・・
あ、そういえば、日本人とアメリカ人のハーフかつアメリカ西海岸出身の女の子が二人もゼミにいたな。
彼女たちからは、なんとなくasiatiqueというよりも、le Pacifiqueな香りを感じます、世界空間的に笑 という完全な偏見でした。
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E-coursというSCPOのウェブにおける学業サポートシステムみたいなのがあるんですが・・・
これがなかなかすごい!!!某〇進ハイスクール並みな気がします。(よく知らないけどw)
ここにアクセスすると、授業によっては授業中に使用したPPTが見れたり、過去の授業の様子をすべて記録したビデオが見れるのです!!
上記のEspace mondialの授業もこのシステムを使っていて、ビデオが見れて、授業内容の進行表が見れて(たとえばmobilityについて20分話す、とか全部書いてある)、先生の話の進行に従ってPPTが切り替わり・・・
ビデオを見ながらKey Wordを参照できて、例えばエネルギー1というところをクリックすると、先生がエネルギー問題について話しているところにムービーが切り替わる。エネルギー2というところをクリックすると、授業内で二回目にエネルギー問題に触れたところまでビデオがスキップする。
という意味のわからない至れり尽くせり具合です。
フランス語に不自由している留学生の私にとっては大変有難いシステムです。
が、日本の大学でこのシステムを導入したら、誰も授業に出なくなるのは明らか・・・
少なくとも、私は900番での講義からは姿を消す気がするw
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こちらに来てから2か月。
「もう」なのか「まだ」なのか。
時間の長さはそれを評価する尺度によっても変わり得る。
語学の上達、という側面に関しては、「もう2か月」。
精進します。
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さきちゃん御用達のアレクサンドル3世橋から。
5 件のコメント:
うちらの年も挙手させてたー!しかも今日ちょうど友だちとその話してたとこだったの!
SCPOの学生/留学生の統計って時点で大分偏ってるんだろうけど、でも私は5年前に既に「私たちはフランス人という以上にヨーロッパ人という意識を持ってるんだ」って言われたのはかなり印象的だったな。多様性っていう意味ではヨーロッパもアジアも変わらない気がするから、やっぱりEUのようなidentifyできる組織があるっていうのは大きいんじゃないかなあ。
ちなみにずっと気になってるんだけど、なんでアジア人だけ語尾が-iqueなんだろう、まるでアジアっぽいだけで本当は違うみたいじゃんw
なんかさっちゃんの日記読んでるといろいろ思い出されてついついいっぱいコメントしたくなっちゃうんだけど笑。SCPOどんどん進化してるのねーe-coursなんてシステムなかったぞ?!
さっちゃんお久しぶりです!
覚えてますか〜モーリですよ!こんなブログがあったなんて知らなかった……お邪魔します。
元気そうでなによりです。相変わらず綺麗な文章でホレボレしちゃうわ。あ、胃腸にはくれぐれも気を付けてねv
実は、12月の頭にフランスへ旅行することになりました。ご存じの桃ちゃんと二人旅なんですが。最終日が丸々一日パリでフリータイムなので、もし会えたらさっちゃんに会いたいね!って話になって。
もしよければ、ド素人の女二人にパリの極意をご伝授頂きつつ……ゴハンなんぞご一緒できたら嬉しいなあ。と思っております。
突然ごめんね!是非お会いしたいですわ〜ってことで!
>さきちゃん
確かに、SCPOの学生はいわゆるフランス人像とはずれるよね。
EUというidentifyできる組織があるゆえに、その境界でおきてる葛藤もかなり興味深いよね。…という思考回路になってしまうのは、明日、鬼のENPの授業があるからなんだけど笑
そうだよね、私たち、asiatiqueっていうより、アジエンヌだよねw
ecoursは神です!あと新聞記事のPDF化がある程度できているらしく、過去の記事をPDFでダウンロードできるのはすごい!
いっぱいコメントしてね☆そしてアドバイスを・・・!
>もーちゃん
コメントありがとう~!
いやいや、最近てにをはが崩壊してきたよ(>_<)
フランス旅行いいね!!パリの極意はまだまだ掴めてないと思うけど、ぜひもーちゃんと桃ちゃんに会いたいです◎もう日程決まってるのかな?
楽しみにしてます;-)
連投でごめんねー!
日程決まってます。パリは12/5の夜〜12/6丸々フリーです。
……って!これ以上この神聖なブログを私信で荒らすのは恐縮なので、Gmailやりとりにしたほうがいいね。もし上記日程でさっちゃんの都合が良いようなら、是非私のGmailまでご連絡くださいなv
「mohko.k」以下Gmailくっつけです。
では!
お、じゃあよっぽど大きな試験がないかぎり会えるかな?:-)gmailにメールしとくね。
ぜひまたブログにもコメントくださいな。
ていうかmohko.kがメアドなのねww
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